レスポンスリングを、実際にミライースに取り付けてみました。
レスポンスリングとは、丸いリング状の部品で
これをエアクリーナーボックスのエンジン側のダクトに取り付けるだけで
レスポンスアップするというパーツです。
レスポンスリングの取り付け方は
車種によっては当然ですが全く違います。
ミライースにレスポンスリングを取り付ける方法や
取り付けた後の効果を紹介していきます。
ミライースにレスポンスリングを取り付ける方法
ミライースにレスポンスリングを取り付ける方法は
かなり簡単です。
言葉だけで言えば、エアクリーナーボックスを外して
レスポンスリングを取り付けるだけです。
取り付けに必要な工具は、以下の通りです。
- プライヤー
- ラチェットレンチ(10mm)
KF-VE型エンジンのエアクリーナーボックスを外す場合は
まず、レゾネーターを外す必要があります。
次に、エアクリーナーボックスを固定しているボルト(10mm)を
取り外しましょう。
エンジン真正面から見て左側に
エアクリーナーボックスを固定するボルトがあるので外します。
エアクリーナーボックスを固定するボルトは
2つあるので、それぞれ外します。
エアクリーナーのボックスは
スロットルボディにホースバンドで固定されています。
プライヤーでホースバンドを緩めて
エアクリーナーボックスを外しましょう。
ゴミが入らないようにタオルでも
スロットルボディの上にかぶせておくのも良いですね。
エアクリーナーボックスのエンジン側のダクトに
レスポンスリングをはめ込みます。
他の人のブログを見るとテープで固定すると書かれていますが
筆者のミライースは、そのままはめ込んでいるだけです。
1年間レスポンスリングを取り付けて走行をしていますが
取れるというようなトラブルは起きていません。
ちなみに、定期的に確認もしています。
レスポンスリングの効果は本当?
筆者のミライースでは、体感を得られるほど
加速はアップしませんでした。
「効果はある?」と質問されると
「無い」と真顔で返事してしまいそうです。
企業が運営するブログや他のサイトを見ると
「体感できた」という意見もありますが・・・
筆者のミライースは、効果が無いですねぇ(笑)
レスポンスリングを取り付けて燃費は変化あったのか?
結論から言えば、実燃費も全く変化なしです(苦笑)
レスポンスリングを取り付けて
燃費が向上したという人は相性がぴったりだったのかもしれません。
筆者のミライースでは、変化はないですねぇ(苦笑)
レスポンスリングを取り付けるメリットはある?
レスポンスリングを取り付けてメリットはあるのかどうかですが
筆者は、メリットを感じないので「ありません」としか答えられません。
しかし、車のチューニングをしているという視点で考えれば
取り付けが楽しいと感じたのは、強いて言えばメリットかなぁと思ったりもします。
筆者のミライースに関しては
微々たる変化もなかったので取り付けるメリットはありません。
レスポンスリングを取り付けた人の口コミ
レスポンスリングを取り付けた人は
色々な車種で実感した人もいます。
しかし、筆者のように実感できなかった人も
少なからず存在します。
次は、レスポンスリングを実際に取り付けて
効果があった人となかった人を紹介していきましょう。
レスポンスリングを取り付けて効果があった人の声
価格ドットコムと楽天市場の口コミでレスポンスリングを取り付けて
効果があったという人がちらほらいました。
低速からグイグイと加速してくれます。
排気量が増えたような感覚になります。
吹け上がりが良くなったことで高回転までのストレスが減り
シフトダウンのブリッピングもやり易くなりました。トルクが増し
5速の使用域が増えたので恐らく燃費も向上してるはずです。
特に4000回転までの立ち上がりが速くなりました。
余計に踏んでしまって、燃費落ちたかも(笑)
こっそり付けたんですが、奥さんにも気づかれました。
それくらい変わったんだと思います。
レスポンスリングを取り付けた効果は
低中速トルクが太くなったという意見もありました。
筆者は、効果を実感できませんでしたが
車種によっては効果がハッキリと体感できる場合もあるのでしょう。
楽天市場や価格ドットコム以外でレスポンスリングの口コミを見ると
真っ二つに意見が分かれているように感じられます。
レスポンスリングを取り付けて効果がなかった人の声
筆者を含めてレスポンスリングを取り付けても
効果を実感できなかった人も結構多いです。
それほどの効果は感じられません。
メリットばかりが目立ちますがデメリットもあることを
商品説明に記載するべきです。
価格に対しての効果を考えると
お進め出来るレベルではありません。
お遊びレベルですね。
取り付け後の感じは、中速からのエンジン回転がスムーズになったような感じです。
ですが、激的に変化したと言う感じはなかったです。
レスポンスリングの口コミを調べてみると
「効果があった」という声のほうが目立ちますね。
ブログなどで実際に「効果がありませんでした」と公開しているのは
何らかの意図があってやっている人が多いので
わざわざ、ネットで「効果はなかった」という人はいないのかもしれません。
実際に、レスポンスリングを取り付けても
効果は実感できるほどはっきりわかるものではありません。
劇的な変化を期待して取り付けた場合は
かなりガッカリするでしょう。
筆者のように取り付けを純粋に楽しんでいる人にとっては
「車をいじっている」という実感は感じられるかもしれません。
でも、肝心の加速に関しては
体感できる人はかなり少ないと考えたほうが良いですね。
何でもそうですが、単体でのチューニングは
バランスを崩すか効果を感じないかのどちらかです。
レスポンスリングの場合は
単体で取り付けても効果は感じられないでしょう。
レスポンスリングの目的を改めて解析してみた
レスポンスリングの公式ページを疑いの目を持たずに
どういう目的のパーツなのかを次は解説していきます。
レスポンスリングは、簡単に言えばシリンダー内に流れる空気の速度を上げて
燃焼効率を上げようとしているパーツだと考えられます。
確かに、シリンダー内の流動を強化すれば
パワーアップは期待できるかもしれません。
ただ、自動車メーカーもさりげなく似たようなことをしていて
ミライースのようなガソリンエンジンの場合は「タンブル」という
旋回流を活用しています。
燃焼効率を上げるために流動の強化は必要?
結論から言えば、燃焼効率を向上させ
できる限り燃焼速度を速めるなら必要という事になります。
シリンダー内で上下に動く往復運動をしているエンジン部品には
ピストンとコンロッドがあります。
ピストンとコンロッド完全に上がらない位置を「上死点」と言い
短時間で燃焼を完了させることが重要と言われています。
燃焼を短時間で完了させるために効果的なのは
シリンダー内の流動の強化というわけです。
さらに、高速走行をしたり回転を上げることで
ピストンの往復運動のスピードは速くなります。
流動の強化で効果があるのは、間違っても高速走行をしている時ではありません。
エンジンを高回転でフルに稼働させている場合は
流動の強化よりも吸気量を増やすほうに重点が置かれるのです。
つまり、レスポンスリングは低中速域で
効果が発揮されるパーツという事になります。
効果があるならメーカーがやっているだろ?の意見について反論
レスポンスリングのようなパーツについて
よく言われる意見が「効果があるならメーカーがやっているだろ」ではないでしょうか。
これについての反論は、「いわれるまでもなくしている」という事です(笑)
自動車メーカーは、エンジンの細かい部分については
公表していないことが多いです。
しかも、レスポンスリングと同様の効果を持つ
「タンブル」という旋回流を活用はエンジン開発ではもはや当たり前なのです。
「タンブル」は吸気ポートをストレート形状にして
吸気ポートの上部あたりから空気が流入し増大させて生成しています。
日産のエンジンには、タンブルコントロール弁を吸気ポート内に
装着しているという事例もあるほどです。
KF-VEエンジンも「タンブル」は利用されている!
ダイハツ・ミライースに搭載されるエンジン「KF-VE」も
「タンブル」という旋回流を利用しています。
レスポンスリングと同様の効果で
ダイハツも空気流動の強化を採用しているのです。
エンジンの改良のカギとされるのは
シリンダー内の吸気で縦方向の渦です。
こうした「タンブル」を強化することで
排ガスの一部をシリンダーに戻し酸素量を減らしているのです。
ダイハツの「KF-VE」についてはタンブル強化をしていくために
吸気ポートをストレートに限りなく近づけています。
さらに、ポート部分を細くしたりバルブなどの開閉量も絞って
損失の原因になる手法は極力避け吸気の流速を稼ぐようなエンジンとなっています。
実数は不明ですが、ダイハツが示しているグラフを参考にすれば
タンブル比(吸気行程で縦渦が何回りするかを表す数値)は2.8前後であると考えられます。
ダイハツ「KF-VE」エンジンのピーク燃焼率は約35%向上!?
ダイハツ「KF-VE」エンジンは、いろいろな損失低減をするための工夫が
ふんだんに採用されています。
ジェイロードのレスポンスリングと同じような効果を持つ「タンブル」は
ダイハツは、ときすでに「KF-VE」エンジンに採用していたのです。
さらに、いろいろなチューニングされた「KF-VE」エンジンは
過去に開発されたエンジンと比較して燃焼効率が約35%向上しています。
普通乗用車と比較すると悪いように感じますが
軽自動車は車体が軽いので、低い性能でも燃費は
十分に稼げるという感じですね。
ダイハツは軽量化や空気の流れについても力を入れているので
同じ性能を持つエンジンでも加速が良くなったように感じられます。
エアリストリクターとレスポンスリングの違い
エアリストリクターは自動車競技で
エンジンの出力を制限するためのパーツです。
エンジンは燃焼のためにエアクリーナーから空気をシリンダーに送り込みますが
エンジンに取り入れられる空気量は、吸気口の大きさによって性能が変化します。
エアリストリクターは、そうした性質を利用して
吸気口の寸法を小さくし空気の流量を制限しているのです。
「じゃあ、レスポンスリングと同じだよね?」
安易に、そう思う人は非常に多いように感じますが
形状や作り方は、全く異なるものだといえます。
レスポンスリングの場合は、流動を速くするために
工夫された作りになっています。
筆者もミライースに取り付けて走行をしたのですが
性能ダウンは全く感じられませんでした。
基本的に、レスポンスリングを取り付けても
性能アップもダウンもしていません(笑)
ミライースにレスポンスリングを取り付けたらどうなる?まとめ
- レスポンスリングは単体では効果は体感できない
- 劇的な変化を期待するとがっかりする
- 自動車メーカーは時すでに採用している
- この先色々なチューニングをするなら取り付ける意味はあるかも
レスポンスリングは単体だけ取り付けても
全く体感はできません。
さらに、劇的な変化を期待して取り付ける場合は
ひどくガッカリすることでしょう。
「そんなに効果があるならメーカーがしているだろ?」
そういう意見もたまに見かけますが
レスポンスリングの効果に関してはメーカーは
時すでに行っている手法なのです。
逆に言えば、メーカーがしているので
効果はあるといえます(筆者は体感してませんが)
取り付けを楽しんでいる人や
この先、色々なチューニングをするという人なら
レスポンスリングを取り付けても後悔はないかもしれません。
レスポンスリング以外でもスロットルスペーサーというのを
筆者は取り付けているので良ければ以下のレビューページも読んでみてくださいね。
↓↓ ↓↓
ミライースにスロットルスペーサーを取り付けた効果は?実際に取り付けてみた!
動画でもレスポンスリンツについて
紹介をしているので見てみてくださいね。