ミライースを残価設定型クレジットで買おうとする人もいますが
ローンよりお得なのかどうか判断しにくいでしょう。
実際に利用した筆者の意見からすれば
残価設定型クレジットは自動車ローンと比べると月々の支払いは安いです。
ですが、残価設定型クレジットは金利が高いので
総支払額は自動車ローンよりも高くなります。
ミライースを残価設定型クレジットで買おうという場合の、メリットやデメリットと
車をカスタムしてはいけないのかなどをお伝えしていきます。
残価設定型クレジットとは?
残価設定型クレジットの「残価」というのは
数年後にミライースを下取りにしたときの価値を指しています。
車両本体価格の一部を残価として据え置き
残りの金額を分割で支払うというのが残価設定型クレジットなのです。
勘違いしやすいのが残価設定型クレジットは
残価分を差し引いた金額だけを支払うのではなく
残価も含めて毎月支払うようになっています。
営業マンは「○○万円で車の買取を保障します」ということもありますが
実際は買い取り金額の残価もユーザーは支払うのでディーラーは損をしないのです。
残価設定型では、以下の選択が可能です。
- 新しい車への買い替え(車の下取りが前提)
- 車両を返却する
- 残価を一括または分割で清算(継続してその車に乗る)
残価設定型クレジットも車検証の「使用者」の項目は
買った店舗の名前が入ります。
なので、リースと勘違いする人もいますが
車は基本買い取っているので、あなたの物です。
ただ、自分の車にする前提で言えば
最終的に車をもらえるリースでも
自分の好きなようにできますよ。
それについては、実際に「オリックスのリース」で
しっかりと聞いてきたのでお伝えしていきます。
その前にメリットとデメリットを
紹介していくことにしましょう。
残価設定型クレジットのメリット
ネットでの情報では色々なデメリットだけが
なぜか目立ちますが、メリットはあります。
月々の支払額の安さは魅力
残価設定型クレジットは、月々の支払いがとても楽です。
月々の支払いを抑えたいという場合は
残価設定型クレジットが最適と言えます。
ネット上では「残価設定型クレジットのほうが高い」と言われていますが
これは総支払額のことを言っているのです。
総支払額が自動車ローンよりも多くても
月々の出費を抑えたいというなら
残価設定型クレジットの利用を検討してみると良いでしょう。
3~5年で車を乗り替えたいときに便利
残価設定型クレジットは3年~5年で
車を乗り換える場合はとても便利なローンだと言えます。
常に新しい車に乗っていたいという人や
早いサイクルで車を乗り換えたい場合は残価設定型がおすすめですね。
常に新しい車に乗っていたい人にとっては
月々の支払いを抑えられ残価分の支払いも節約できるので
良いこと尽くしだと思われます。
新車の場合は3年で車検ですが、車検前に車を乗り換えることができるので
車検費用の節約にもなりますね。
しかも、5年を過ぎた車の場合は
故障したり交換部品が増えるということもあるでしょう。
そういうことを考えれば
故障する前に乗り換えるほうが経済的だといえます。
新車の場合は故障してもメーカー保証があるので
無料で修理が可能ですし故障する可能性も低いです。
「必要な車」が変わるときに役立つ
残価設定型クレジットの場合は、必要な車が変わるときに役立ちます。
必要な車が変わるというのは
生活の変化や家族が増えるという意味でもあります。
つまり、買ってもすぐに乗り換える可能性があるなら
残価設定型クレジットが最適ということになります。
残価が保証されている
残価は保証している場合が多く
下取り値段が最初から約束されている前提になります。
通常の下取りは不人気車種の場合や
モデルチェンジをした場合は値段が落ちやすくなります。
しかし、残価設定型クレジットの場合は
最初に決めた残価が保証されているので値段の変動はありません。
残価設定型クレジットで買った車に傷やへこみを付けた場合は
値段が落ちる可能性があるので注意が必要です。
さらに、予想された残価金額なので
市場価格の変動を気にする必要がないというのも残価設定型のメリットと言えます。
残価設定型クレジットのデメリット
残価設定型クレジットは契約期間の延長をして
最後まで乗り続けるなら総支払い額はローンより増える場合があります。
残価を据え置いた残価設定型クレジットは
月々の支払いが安いのですが、据え置いた残価に対しても
金利がかかってくるのでどうしても総支払額が高くなるのです。
諸費用込み200万円の新車を買う前提で
3年、年3.9%の金利で計算された支払額は以下の通りです。
なお、残価設定クレジットの残価は50%とします。
月々の支払い | 総支払額 | |
残価設定型自動車ローン | 33,611円 | 2,176,835円 |
一般的な自動車ローン | 58,959円 | 2,122,524円 |
車はカスタムしちゃダメなのか?実際に聞いてみた
オリックスレンタカーのリースで
「いまのりナイン」について質問をさせていただきました。
そのなかで、リースをしている車をカスタムしてはいけないのか
聞いてみたら「自分の車のように使ってください」という内容で回答されました。
ネット上では「借り物なんだからいじっちゃダメだろ」と
そういう意見もありますが、それは返却する前提での話です。
そもそも、「最終的に買い取る前提」の場合は
カスタムをしても全く問題ないという回答をいただいたのです。
トヨタカローラ店においても残高設定で買った車は
自分の車のように扱ってよいと言ってました。
所有者は店舗の名前になっていますが
使用者は自分なので、問題はないとのことです。
ただ、ディーラーや店舗によっては見解が異なることもあるし
返却前提ならカスタムはしてはいけないでしょう。
実際に聞いた話なので
ほかのネット情報と違い嘘ではないですよ(苦笑)
残価設定型クレジットを実際に利用してみた感想
残価設定型クレジットを、実際に利用してみました。
実際に利用したのはミライースではなく
フォルクスワーゲン・ポロです。
実際に利用した結果ですが、毎月の支払いは
3万2千円でボーナス払いが17万円で設定しています。
総支払額は通常のローンより高い感じはしますが
月々の支払いを抑えたかったので総支払額が高くても満足しています。
無理のない返済ができるため
毎日の生活も苦しいとは思ってません。
ただ、ローンの支払いにしていると月3万円以上の支払いになるので
月々の支払いが苦しくなります。
なので、総支払額が気にならず月々の支払いだけを抑えたいなら
残価設定型も検討するのも良いでしょう。
残価設定型とカーリースの違い
ミライースを残価設定型クレジットで買おうか
ローンで買おうか悩むこともあるでしょう。
残価設定型クレジットと
ローンの違いを混同してはいけません。
それぞれ、仕組みや違いがあるので
その違いをお伝えしていきます。
残価設定型クレジットとローンの違いは
金銭面から見たシステムを比較すると分かりやすいです。
カーリース | 残価設定ローン | |
定期的な支払い | 月々一定額 | ローン返済額 |
車検費用 | 含まれる | 含まれない |
税金 | 含まれる | 含まれない |
上記の表を見ればわかるかもしれませんが
ミライースの所有で必要な費用が含まれているかどうかの違いだけです。
残価設定型クレジットは自動車税や重量税の支払いや
オイル交換などや車検などは自分のお金を出さないといけません。
しかし、リースの場合は自動車税や重量税と
車検やエンジンオイルなどの交換費用はリース会社が出してくれます。
というよりも、最初の支払いが決定した時点で
あらかじめ料金に含まれているのです。
中古は嫌で新車が良いというこだわりがあるなら
残価設定型を検討してみるのも良いでしょう。
まとめ
本記事では残価設定型クレジットについて
お伝えをしていきました。
本記事をまとめると、以下の通りとなります。
- 残価設定型は車をすぐに買い換える人にも最適
- 月々の支払いを抑えたい人にも最適
- 残価設定型は買取前提なら借り物の車ではない
残価設定型で買う場合は、すぐに乗り換えをする人にも最適なシステムです。
エンジンオイルの交換費用がもったいないと思う人や
車検費用がもったいないという人も残価設定型を利用し
3年ごとに乗り換えをすればメンテや車検にお金を賭ける必要がなくなるでしょう。
残価設定型の所有者欄は店舗名になっていますが
買い取ってくれる前提ならカスタムをしても問題はありません。
返却前提の場合で、カスタムしようとするならネット上で言われるように
「人の車をいじっちゃダメだろ」となるので注意が必要です(苦笑)
カーリースについて、以下のページで
詳しく解説をしているので参考に読んでみてくださいね。
↓↓ ↓↓
カーリースはやめとけ!個人じゃないとメリットが無いというのはウソ!