スロットルスペーサーというものを取り付けると
アクセルのレスポンスがアップするらしいです。
じゃあ、そういうオカルト的なものを取り付けて確かめようと思い
ミライースにスロットルスペーサーを取り付けました。
スロットルスペーサーを取り付けた感想や
実際にミライースに取り付けた方法などを紹介していきます。
そもそもスロットルスペーサーとは?
そもそも、スロットルスペーサーとは何かといえば
スロットルボディとサージタンクの間に挟む薄い板状のパーツです。
公式サイトを確認すると、低速トルクの向上や
アクセルのレスポンスアップという効果があるようです。
公式サイトでは、どれくらい性能が上がったのかを
グラフで表示しています。
スロットルスペーサーを取り付けると理屈では性能ダウンする?!
スロットルボディとサージタンクの間に
スペーサーを挟み込むと簡単に言えばレスポンスダウンするのが通常です。
たとえば、独立スロットルのエンジンはシリンダーとスロットルボディまでの距離や
容積を最小にする事によってスロットルの開閉に伴う動圧変化が敏速にシリンダーに伝わるので
レスポンスがアップしているのです。
ですが、スロットルスペーサーを取り付けることで
スロットルボディとシリンダーまでの距離が延びています。
なので、普通に考えれば
それだけスロットルの開閉に伴う動圧の変化が
シリンダーに伝わるまで時間がかかってしまいます。
そうなると、レスポンスは悪化してしまうはずです。
スロットルスペーサーは普通に考えると性能ダウンするパーツ?!
スロットルスペーサーが、気になって買ったのですが
本当にアクセルレスポンスがアップするのか気になるところです。
一般的に、サージタンクの容量が小さくなるほど
低速向きのエンジンになります。
逆に大きくなるほど高速向きになるので
市街地走行をするであろう市販車にサージタンク容量をアップすれば
運転しているとぎくしゃく感が発生しやすくなります。
さらに、低回転での走行では慣性過給効果が薄れるので
低速トルクが減少して「加速しない」という感じがします。
つまり、空気量を多くすればアクセルレスポンスは
逆に悪化してしまうのです。
色々とエンジンのことを考えるとスロットルスペーサーというパーツは
どう考えてもデチューンアイテムとしか思えないのです。
グダグダと卓上の空論を並べても
実際に、どうなのかがわからないです。
決めつけと思い込みだけで「これはデチューンアイテム」と言ってしまうのも
なんだか、後味が悪いので、実際に買って取り付けてみました。
ミライースにスロットルスペーサーを取り付けた方法
まず、ミライースのボンネットを開けて
エアクリーナーボックスとレゾネーターを取り外します。
レゾネーターはエアクリーナーと接続されている部分に
突起物があるので、それを取り外します。
レゾネーターは差し込まれているだけなので
上に持ち上げながら引っこ抜けば取り外せるでしょう。
エアクリーナーボックスはホースとかが付いているので
ホースバンドをプライヤーを使ってバンドを緩めホースを外していきます。
エアクリーナーボックスの奥にも太くて短いホースが付いているので
ホースバンドをプライヤーで緩めエアクリーナーボックスを外します。
エアクリーナーボックスを外すと
スロットルボディが見えてきます。
スロットルボディのそばにあるブラケットを
外していきましょう。
スロットルボディを固定しているボルトは
ネジ状になっているので、ナットを二つ用意して
スパナで外すようにしていきます。
後は、スロットルスペーサーを取り付けていきますが
付属のボルトを使って元に戻していきます。
途中から、取り付けに夢中になって
写真を撮り忘れてしまいました(笑)
ミライースの走りはどう変化したのか包み隠さず暴露
低速トルクは、ないような気がします。
高速道路も走行していますが
4000回転くらいまでアクセルを吹かすと
若干力強く走っているような気がします(苦笑)
低速トルクがないと感じるのも若干力強く加速しているというのも
全てひっくるめてプラシーボ効果だと思われます。
加速だけを計測したのでは
かなりつまらないので実燃費の違いも計測します。
スロットルスペーサーを取り付けて実燃費は変化あったのか?!
ハッキリ言って、実燃費も全く変わってません(苦笑)
ネット上では「性能ダウンするパーツ」と言われていますが
性能ダウンしているかどうかも気が付けるレベルじゃないですね。
この違いがわかるなら、たいしたものです。
自動車メーカーがスロットルスペーサーを採用しない理由
こういうパーツに関して、ネット上によくある言葉で
「そんなに効果があるなら、なんでメーカーはそういう構造にしないんだよ」と
そういう意見が結構見かけますね。
仮に、効果があったとしてメーカーが採用していない理由は
コンセプトに合っていないからという事が考えられます。
スポーツカーでも最初からボディ剛性を考えて
いろい悪露な補強パーツが付いています。
メーカーもスポーツ部門のショップで
実際に販売していることがありますよね。
効果があるのに、どうしてメーカーは
標準装備にしないのか?
一般的に、スポーティを望んでいない人もいるし
乗り心地が柔らかいほうが良いという人もいるのです。
そういう人にも買ってもらえるように
万人受けする自動車をメーカーは開発するしかありません。
そうなると、効果があるパーツでも
あえて、装着しないという事もあるのです。
メーカーが「できない事」をするのが
チューニングショップなのです。
ミライースにスロットルスペーサーを取り付けた効果は?まとめ
- 車種によっては相性が良いケースもある
- 実燃費は変わらない
- 筆者のミライースでは加速に変化はなかった
- 取り付けは少し知識はあったほうが良い
スロットルスペーサーの効果は
車種によっては相性が良いケースもあります。
あくまで、筆者のミライースは効果がなかっただけで
ひょっとしたら、あなたのミライースの場合は
効果があるかもしれませんし変化が出るかもしれません。
スロットルスペーサーを取り付けて
燃費が良くなったという話はあまりネット上にはないですね。
筆者も、実燃費をチェックしていますが
取り付け前と後の変化は全くありませんでした。
取り付けること自体が楽しいと感じる人にとっては
やりがいのある作業だといえますね。
もちろん、取り付けは若干の知識はあったほうが良いですし
それなりに車いじりの経験はあったほうが良いですね。
スロットルスペーサーを買うかどうかは
自己責任でお願いします。