トヨタが一部の車種で、アイドリングストップを廃止しました。
筆者の予想ですがアイドリングストップ廃止の流れは
軽自動車にも来るような予感がしますね。
いち早く、ミライースもアイドリングストップを廃止するモデルが
登場してほしいものですが、ミライースの場合は
アイドリングストップ廃止よりも先に電動化になるような気もします。
本記事では、ミライースのアイドリングストップをオン・オフで
燃費はどれほど変化するのかについて実験をしたのでシェアします。
アイドリングストップは何のために装備されている?
アイドリングストップは「環境」「燃費向上」のために
搭載される装備です・・・と言いたいですが、そうではありません。
メーカーサイトでは「燃費向上」「環境」について言及されていますが
多くは建前であり、そう書かないといけないからだと思われます。
そもそも、アイドリングストップはエコカー減税のために
装備された機能であり、エコカー減税の恩恵がなくなろうとするなら
この先アイドリングストップ仕様の車種は減っていくのではないでしょうか。
アイドリングストップをオン・オフで燃費を比べてみた結果
アイドリングストップを推奨してきた筆者ですが
ついに重い腰を上げて燃費の違いを比べることにしました。
アイドリングストップ機能をオン・オフで燃費を比べたのですが
驚きの結果となりました。
- ミライースアイドリングストップをした場合の燃費結果
- ミライースアイドリングストップをオフにした場合の燃費結果
- 燃費の違いを比べたときの真実はこれだ!
以上の燃費比較は同じ道を片道「10km」走行したときと
同じ道を片道「20km」走行したときの燃費を計測し比べました。
ミライースアイドリングストップをオンにした場合の燃費結果
ミライースのアイドリングストップ機能ですが
同じ道を片道「10km」と「20km」走行して以下のような燃費となりました。
- 距離10kmの燃費:16.4km/L
- 距離20kmの燃費:21.6km/L
交通状況は、どちらの計測状況も渋滞が若干あったので
燃費は悪い感じです。
渋滞が無ければ、もう少し燃費は良いですが・・・
アイドリングストップ機能をオンにして
普通に走行をした結果が、以上の数値です。
ミライースアイドリングストップをオフにした場合の燃費結果
次はミライースのアイドリングストップ機能をオフにして
同じように片道「10km」と「20km」で走行し燃費を比べてみました。
- 距離10kmの場合:15.6km/L
- 距離20kmの場合:19.4km/L
アイドリングストップ機能がない場合は信号機が赤から青になったときに
解除しつつスタートしなくても良いのでスムーズに発進ができます。
交通状況はアイドリングストップありの時と
ほぼ同じ感じなので、計測に関するズレや不正はありません。
若干渋滞がありましたが「アイドリングストップあり」の時よりも
同じ道でありながらスムーズに走ることができました。
なので、アイドリングストップ機能オンのほうが
燃費が良くなると思われましたが
実際はあまり差が出ませんでした。
燃費の違いを比べたときの真実はこれだ!
結局、アイドリングストップ機能をオン・オフにしても
余り燃費は変わらないということが判明しました。
ただ、こういう実験をしないで「アイドリングストップ機能は不要」とは
筆者は発言できないので、不要というのは本当か実験をしたのです。
実際に違いを確認した結果ですが・・・
アイドリングストップ機能は不要です。
基本的にエコを考えるならメンテナンス費用も
普通よりも安いほうが良いのです。
アイドリングストップ機能専用バッテリーが安い値段で販売されるようになってきていますが
それでも、普通のバッテリーよりも高いのが現状でしょう。
以下は、アイドリングストップ機能を
オンにしたときとオフにしたときの燃費結果です。
距離 | アイドリングストップ機能オン(実燃費) | アイドリングストップ機能オフ(実燃費) |
---|---|---|
10km | 16.4km/L | 15.6km/L |
20km | 21.6km/L | 19.4km/L |
乗用車のヤリスはアイドリングストップを廃止した
いきなり乗用車の話で恐縮ですがハイブリッドと普通の車が
どのような違いがあるのかやアイドリングストップ機能がないヤリスと
ホンダ・フィットで比較しアイドリングストップ機能がいかに無駄かを証明していきます。
乗用車のヤリス(令和2年式)はアイドリングストップを採用していなくても
現行型フィット(ヤリスと同年式)とほぼ互角にやり合えるほどの車です。
車名 | トヨタ・ヤリス(グレードZ:ガソリン) | ホンダ・フィット(グレードe:HEV HOME) |
---|---|---|
燃費 | 23.3km/L | 27.3km/L |
これはカタログ燃費ですがアイドリングストップ機能が無くても
ホンダ独自のハイブリッドに迫る燃費率となっています。
実燃費にすれば逆転する可能性もあるということで
アイドリングストップが不要だということを
トヨタはヤリスという車で実証しているのです。
つまり、今回のミライースの実験結果でもわかるように
アイドリングストップ機能をオン・オフにしても余り燃費は変わらないということです。
ちなみに、ヤリスハイブリッドのカタログ燃費は
「25.5km/L」ですが、ガソリン仕様のヤリスとあまり差はありません。
これこそがアイドリングストップ機能が無駄であるという証明であり
これからは、アイドリングストップ機能が徐々に廃止されていくような気もします。
まとめ
本記事では「ミライースのアイドリングストップって意味がある?」について
話を進めていきました。
本記事をまとめると、以下の通りです。
- アイドリングストップはオン・オフしたときの差はあまりない
- 同じ条件でも燃費は約2km/Lしか差がない
- ヤリスはハイブリッドに迫る燃費性能
筆者は「アイドリングストップは意味がある!」と宣言したかったのですが
オン・オフの燃費比較をしてあまり変わらない事実を見て
そう宣言できなくなってしまいました(苦笑)
実際に、アイドリングストップ機能のオン・オフの差を計測した結果は
燃費の差はあまりないということです。
ミライースのアイドリングストップ機能を永久停止させるための方法は
以下のページで紹介しているので参考にしてみてくださいね。
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