ミライースにダイレクト・パワーハーネスキットを
実際に取り付けてみました。
実際には、ミライースが搭載する「KF-VE」エンジンに
設定はなく、ひょっとしたら筆者だけがミライースに取り付けているかもしれません。
ダイレクト・パワーハーネスキットとはいったい何かや
その効果は実感できるのかなどや本当に戸津家が可能かを紹介していきます。
ダイレクト・パワーハーネスキットって何?
標準で装着されているノーマルハーネスでは
イグニッションコイル入力電圧の電圧降下が
約0.6V~0.8Vほどあるようです。
経年劣化によって接触抵抗も増えて
電圧降下がさらに大きくなっていきます。
もし、電圧降下が発生すると失火の原因となり
イグニッションコイルに悲嘆がかかり損傷の原因につながります。
ダイレクト・パワーハーネスキットを取り付けることによって
イグニッションコイルの入力電圧の降下は0.2V以内にすることができるのです。
その結果、車の本来の性能に
最大限近づけることができるのです。
ダイレクト・パワーハーネスキットの主な効果は
以下の通りとなります。
- 電圧降下を抑制
- イグニッションコイルへの負担軽減
- 高回転時の失火防止
- 点火力アップ
そんなに効果があるのにどうしてメーカーは採用しない?
別にメーカーは、電圧降下の対策をしていないわけではありません。
もちろん、ミライースにもダイレクト・パワーハーネスキットのような
優れたシステムがさりげなく装備されているはずです。
しかし、最近の軽自動車はエンジンではなく
安全性や装備に力が入っていてハーネスの耐久性は
ほぼ考えられていません。
さらに、ハーネス部分は自動車メーカーが用意しているのではなく
ほとんどが、下請け業者が開発しているのです。
一般的に、軽自動車を買うお客さんというのは
ほとんどが、装備やデザインにこだわっているのが現状です。
さらに、コストにも制限があるので
配線一つ一つの耐久性は下請け業者の開発に
すべて丸投げしています。
ミライースのエンジンはシリーズに分かれている
ミライースのエンジンは、型式だけだと
「ダイハツ・エッセ」と同じエンジンが搭載されています。
しかし、ダイハツの軽自動車に搭載している「KF-VE」エンジンには
以下のようにシリーズわけがされています。
- KF-VE
- KF-VE2
- KF-VE3
- KF-VE4
- KF-VE5
ちなみに、ミライースに搭載されるエンジンのシリーズは
「3~5」のKF-VEエンジンです。
改良されたのは、エンジン内部なので
違うエンジンとは言い切れません。
さらに、エアクリーナーやエキゾーストマニホールドなどの位置も
ほぼ、そのまま使われているだけです。
ミライースに設定はないけど装着はできる?
結論から言えば、エンジンに使われているコネクターや
ハーネスなど、ほぼ同じものが使われているので
「ダイハツ・エッセ」用でもミライースに取り付けは可能です。
エッセに搭載されているエンジンはKF-VEで
番号が振られていない初代のエンジンです。
エッセは「43kW (58 ps)/7,200 rpm 65 N・m (6.6 kg・m)/4,000 rpm」で
ミライースよりも性能は上になります。
さらに、エッセの場合は圧縮比が10.8となっていて
ミライースよりも低い数値となっています。
筆者のミライースは「KF-VE3」なので
圧縮比は「11.3」です。
こうしてみると、かなり改良されているため
知識がない場合は改良されているので取り付けはできないと思うかもしれません。
しかし、ダイレクト・パワーハーネスキットの適合表を見ると
「KF-VE」エンジンは、ほぼ同じように取り付け可能となっていました。
つまり、設定になくてもミライースにも取り付けはできる可能性があると
筆者は判断したのです。
とはいえ、取り付けは自己責任でお願いします。
ミライースにダイレクト・パワーハーネスキットを取り付けるやり方
ダイレクト・パワーハーネスキットは
イグニッションコイルのコネクターに取り付けるパーツです。
なので、エアクリーナーボックスの前にある
レゾネーターを最初に取り外します。
取り外しは、この時点では工具は必要なくて
レゾネーターとエアクリーナーボックスの接続しているホースに
突起のあるパーツがあるので、それを外します。
レゾネーターは、上に持ち上げながらホースを外すように
手前にグニュグニュして引くと外れます。
レゾネーターを外すと、イグニッションコイルのコネクターが見えます。
ダイレクト・パワーハーネスキットのハーネスも
順番通りに取り付けないとエンジン不調を起こすので気を付けてくださいね。
イグニッションコイルのコネクターと
ダイレクト・パワーハーネスキットのコネクターが一致するか
一応確認はしておきましょう。
ちなみに、パッケージも破らないで
返品するかもしれないという気持ちで丁寧に製品を取り出したほうが良いです(笑)
イグニッションコイルにダイレクト・パワーハーネスキットのコネクターを
順番通りに接続しますが、一つ一つ作業を完了してから次の作業に移るほうが良いです。
たとえば、1番目のイグニッションコイルのコネクターに
ダイレクト・パワーハーネスキットのコネクターを取り付けたら
もう一つ出ているコネクターをイグニッションコイルに接続するって感じです。
まあ、訳が分からない状況を避けるために
一つ一つ分かるように番号を付けておくのも良いでしょう。
ダイレクト・パワーハーネスキットにはアース線がついているので
バッテリーのマイナス端子に接続します。
筆者の場合は、ボディーにアースしました。
ミライースに装着して走りがどう変化したのか包み隠さず暴露
結論から言えば、経年劣化していないミライースに
ダイレクト・パワーハーネスキットを取り付けても効果は実感できません(苦笑)
つまり、微々たる性能アップは
筆者には違いが分からないという事ですね(笑)
しかし、イグニッションコイルに負担をかけないというパーツでもあるので
保険として取り付けたと思えば後悔は少ないのでまあ良いでしょう。
取り付け自体も達成感というか
やりがいを感じたので大満足です。
基本的に、筆者は取り付けることが
とても楽しく感じるタイプなので効果は二の次なのです。
筆者のミライースはエンジンチェックランプも点灯しないで
正常に走っています。
取り付け自体は、それなりに経験がある人なら
簡単にできてしまう作業です。
エンジンチェックランプが点灯しても
隊作品は出ているので問題はありません。
2020年現在で「KF-VE」を搭載しているミライースなら
どの年式でも取り付けは可能です。
ミライースにダイレクト・パワーハーネスキット?!まとめ
- ダイレクト・パワーハーネスキットは電圧降下を防ぐ
- 同じKF-VEなら取り付けは可能
- 取り付け自体はそれほど難しくはない
- 体感できるほどの効果はないが劣化しているなら体感できるかも?
ダイレクト・パワーハーネスキットの公式サイトを見ても
「性能アップ」とか「加速アップ」とは一言も書かれていませんでした。
どちらかといえば、電圧降下を防ぎ
イグニッションコイルの負担を減らすパーツのように感じます。
高速域での失火も防げるみたいなので
低速から高速域までスムーズに加速したいなら
取り付けても後悔はしないでしょう。
筆者が今回取り付けたのは「エッセ」に取り付ける
ダイレクト・パワーハーネスキットです。
初期型の「KF-VE」に取り付けるダイレクト・パワーハーネスキットでも
ミライースに取り付けは可能でした。
しかし、筆者のように「絶対につく」という自信がない場合は
取り付けはしないほうが良いでしょう。